「どのようにこの当時の日本やそのまわりの状態と状況を説明すべきか、筆者はあれこれとまよっている」p329より
伊予は松山出身の三人、秋山好古、その弟秋山真之、正岡子規…を主人公に、明治という時代そして日清戦争を描く。
「これ、読んでない人って日本中で私だけなんじゃないかな」と悩むほど超・有名な作品ですが、生まれて初めて読みました。
小説だと思ってたんですが、読んでみて「これ小説なのかな」と思った。
私としては、「フィクションの混じった歴史書」といった方がしっくりきます。
もう詳しくて詳しくて詳しくて。
あまりの詳しさに時々眠気が襲ってきたりしました。
そこはかとなく明治の気風というやつが感じられているうちに、いつのまにかのめりこんでいます。
私は戦争の、戦術だとか軍備だとか、何船に何砲があってどんな威力だとか、そんなことに全く興味がないので、そこはぐっとあくびを耐えねばなりませんでしたが…。主人公たちが関わってくるととたんにお目目パッチリです。
明治の時代の立身出世街道というものがとても興味深かったです。身分の上下も金も関係なく、才覚だけで自分の将来が切り開けるという…。一個人が能力を磨けば日本のためになるという気風。ちょっと私には想像できません。
日本の軍隊で、フランス風、ドイツ風、という流行みたようなものが移り変わる様がああ日本人なんだなあと感じてしまった。
欧米列強の猿まねをしてまたたくうちに近代化をなしとげた日本を、他国がどう見ていたのか、など面白かった。
この時代の人々が、どんなことを考え、どんな風に生きたか、が楽にイメージできます。
正岡子規は知っていましたが、秋山兄弟の名前はこの本で初めて知りました。
明治のことを知るにつけ、遡って西南戦争や、その後の戦争等についても知りたくなってくる…のはいつものことですが、読みきるのはいつになることやら。
速読を身につけたいものです。
人気blogランキングへ